実戦譜…右玉

後手（私です）△８一飛－。

２４でのレーティング戦、
私は思う処があって、ほとんど指したことのない右玉です。
序盤で先手に２～３筋の歩を一方的に切られ、
少し作戦負けかなと思っています。
私はまだすぐには闘いは始まらないだろうから、
この後△５四歩～△６四角と指して、
△６五歩の形を活かし先手の飛車を狙おうと考えていました。
ところが先手▲６六歩－。

ここですぐしかけはないと思っていた私は、少し動揺しました。
▲６六歩に△６六同歩、▲同銀は、
先手ばかり歩を手持ちされて何かつまらない気がしたため、
私は開戦とばかり△８六歩と突き捨てを入れました。
以下▲８六同銀、△６六歩、そして▲７五歩－。

私はしまったと思っています。
▲６六歩としかけられたとき、私は△８六歩の突き捨てにもし▲８六同銀なら、
そこで△６六歩と取り込めばその拠点が大きいだろうと思っていたのですが、
どうやらその考えは甘かったようです。
薄い後手の７筋玉頭に火の手が上がってしまいました。
『こんなはずではなかった。』私は持ち時間を２分使い、
少しでも６～８筋の駒数を差を緩和すべく△６四角、
以下▲３七角、△同角成、▲同銀、
先手の銀が右辺に逸れたところで狙われている桂馬を△６五桂と跳ねます。
ここで先手は桂馬を攻める▲７六角、私は△６四銀と桂馬を守りますが、
▲６三歩と手裏剣が飛んできます。
防戦一方の私は少しでも駒を戦場に送るべく△同金と応じ、
以下▲７四歩の取込みに△７五歩と反撃します。

私はこれで先手の攻めを少し緩和できたかもしれないと思ったのですが、
しかし先手は何と▲６五角－。
『えっ？！』と思いながら△６五同銀としましたが、
次の先手の手を見て、そうかと納得しました。
▲５五桂－。

▲４三桂成、△同金、▲２三飛成でも、▲６三桂成、△同玉、▲７五銀でも、
どちらでも負けそうです。
随分危ない指し方をしてしまいました。

振り返って先手▲６六歩には△６六同歩、▲同銀、△６五歩と、
穏やかに応じるべきだったと思います。
そうしておいてからもし△６四角、▲７三角、△同角成、▲同銀、
つまり本譜と同様に進んだのなら、
後手の玉頭に手がつかない状態で、△４五桂が先手で入りますし、
そこでもし銀が▲４六銀と上がれば、△７九角の筋もありますので、
少なくとも本譜より優っていました。
やはりまだまだ指しこなすには時間がかかりそうです。

コメント 2

明けましておめでとうございます。新年早々将棋の記事とはなかなかやりますな。

私は実家で体調不良でゴロゴロしています。今年はまた将棋の記事を増やしたいと思うのですけどね。

私も右玉はやりませんので意見できることは少ないですね。左玉はちょっとだけ経験あるのですが。

本譜あひるさんの分析の通りだと思います。途中で６５の桂馬を守る為に６４銀と上がったところ、５４銀左と上がりたいのですが、桂頭が弱いのですね。▲３４歩には△４５桂と勝負していければいいのですがまあ無理筋ですよね。

ということで、△３７角成▲同銀に△６４角ともう一度うつ手を考えました。しかし角を圧迫されないようにかなりの注意が必要。

あとは、深く考えてませんが、▲７４歩のとりこみに△７５歩とうっていますが、ここでは△７４同金として▲７５歩には△８４金と辛抱してはどうでしょうか。辛抱してから良いところで△
４５桂などで攻めるとか、△８５歩で銀を圧迫するとか。
まあ後手が勝ちにくいのは事実ですが。

熱があるので適当な読みで勘弁してください。
by 尚武帝　なお (2012-01-01 22:50) 

なおさん、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、分析いただきありがとうございます。
△６五の桂馬を▲７六角の手で狙われるのは、全然読んでいなかったので、
そもそもこの桂馬跳ねはあまりよくなかったようです。
ご指摘の通り△５四銀左で守りたかったのですが、
左桂が狙われても、▲５五歩とされても後手困るので、
△６四銀とせざるをえませんでした。
しかし守備の銀が離れていき、後手玉が薄くなるのが不満でした。
それから▲７四歩の取込には絶対△７四同金でしたね。
次の△８五歩が厳しいので、後手がかなり持ち直していました。
本譜の▲５五桂の両取も回避できており、ずっと優っていたと思います。
ご指摘の点、新たな気づきとなりました。ありがとうございました。

ところで体調はもう回復されたでしょうか？短い休暇と思いますが、
せめてゆっくりおやすみになるなど、ご自愛ください。
by ahiru (2012-01-03 13:42)