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実戦譜…指してみたい手2 [実戦譜]

初手から▲7六歩、△3四歩、▲2六歩、△4四歩、▲4八銀、△4二飛、
▲6八玉、△6二玉、▲7八玉、△7二玉、▲5八金右、△8二玉、
そして▲4六歩-。
実戦譜20110829#01.png
前回ブログ掲載棋譜に至る出だしの局面、
先手は13手目に▲4六歩と突いてこられましたので、
私は当然に右四間になると思いました。
この後△7二銀、▲4七銀、△3二銀、▲4八飛。
実戦譜20110829#02.png
予想通り右四間、私が苦手にしている戦術のひとつです。
ここで私は△4三銀と4筋を厚くし、
先手は▲3六歩と桂馬の活用含みで態勢整備を進められてきました。
以下私は△5二金左と守備の金を先手の飛車の直射から避け、
先手は▲5六銀といよいよ4筋からの攻勢を構えてきます。
そして△9四歩、▲9六歩、△1四歩、▲1六歩と端歩を突き合い、
私は△5四歩と歩越銀に歩で対抗します。
実戦譜20110829#03.png
ここで先手は▲4九飛。
「あれ、手待ちかな?」私はそう思いました。
私としては△5四歩型で受けの態勢を作ったので、
何としてもここで▲4五歩から攻めてきて欲しいと思っていました。
そこで2分考え、思い切って次の手を指してみました。
「△3二飛-。」
実戦譜20110829#04.png
主戦場の4筋から、わざと主砲の飛車をはずしてみます。
つまり、『4筋が弱くなりましたよ。』と言って挑発してみたのです。
そして先手▲4五歩。
実戦譜20110829#05.png
「しかけてきてくれた。」
私はノータイムで△4二飛、
たった今3筋に動かした飛車を元に戻します。
以下▲4四歩、△同銀、▲4五銀。
実戦譜20110829#06.png
私は▲4五銀なら△同銀、▲4五歩なら△5五銀と決めていましたので、
ここは悩まず△4五同銀、以下▲2二角成、△同飛、▲4五飛と
角銀をそれぞれ交換する自然な手順で指し手を進めます。
実戦譜20110829#07.png
そしてこの局面から指してみたかった△3三桂で、
前回掲載の最初の局面となりました。

この序盤では先手▲4九飛の直後の△3二飛が私の工夫で、
変な手のような気もしますが、
何となく先手が▲4五歩と
4筋をしかけたい気になるのではないかなと考えたものです。
そして本譜のように飛角銀を駒損なしに総交換できれば、
振飛車も充分戦えるように思いました。
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コメント 2

尚武帝 なお

棋譜の掲載ありがとうございます。
先手4九飛の手待ちはいまいちだったように思います。4八のほうがよかったのかも。3八角とか後手から打たれる可能性も出てきますしね。前回掲載のところまでは変なやりとりはなかったように思いました。居飛車はこうみると薄いですね。やはり右四間穴熊にでもしないと薄く見えますね。振り飛車を持つと苦戦するのですが、不思議ですね。
by 尚武帝 なお (2011-08-30 23:06) 

ahiru

なおさん、おはようございます。
先手の▲4九飛は私も意外で、
▲3七桂やすぐの▲4五歩の方があると思っていました。
そんなわけで手待ちをするとすれば、なおさんの仰るように、
穴熊や銀冠を目指される方がよかったのではと思います。
▲7八に玉がいる状態で本格的な戦いになるなら、
振飛車も充分戦えそうですね。

もっとも穴熊まで囲われてから▲4五歩と開戦されていたら、
相当しんどいことになりそうです。
その戦型も私は苦手としているので、
ぜひ今後戦ってみたいと考えています。
by ahiru (2011-09-03 07:17) 

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